星新一が「特許の品」で予見したもの(ネタバレあり)



ボッコちゃん (新潮文庫)
新潮社
星 新一

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星新一の作品に「特許の品」というものがあります。
(新潮文庫「ボッコちゃん」に収録)

ある日地球人は、宇宙人が作成したとおぼしき装置の設計書を見つける。
恐る恐る造ってみて、いざ使用してみると、とてつもない快感を得られる代物だったのた。
世間の要望に応えて、その装置は量産され、あっという間に全世界に普及した。

しかしその頃、設計書に「特許権所有」の文字がある事が判明。
とはいえ、今さらどうする事もできず、手をこまねいているうちに、設計書を作った宇宙人が現れた。
宇宙人は特許の使用料を請求するかと思いきや、意外にも使用料はいらないという。
本来の使用法とは異なる使い方をしているからと言うのだ。
宇宙人が語った、この装置本来の使用法とは…。

最初に読んだ時は、「なるほどな」と思った程度だったんですが、最近の世の中を見ていると、星新一さんの書いた世界が今出現しているのではないかと思うわけですよ。

スマホに支配された社会として

性的快楽装置でこそないけれど、運転中でさえも手放せない人もいるくらい耽溺する人があふれ返っているこの現状は、ある意味もっと根深いものをはらんでいるような気がします。

それを小説そのままに「〇〇の陰謀だ!」と叫ぶのは短絡的に過ぎるけれど、オチで描かれているような世界になる可能性は十分あると感じてしまう今日この頃。
興味のある方はぜひご一読を。
そして皆様も、くれぐれもスマホを利用しているつもりで支配される事のないようにお気をつけ下さい。

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